これで貴方もパイロット気分なのだ! [自動車]

CKPT-01.JPGこの女性は阿川泰子さん。

ここにお越しになって頂いている皆さん、子供の頃に一度はパイロットの夢を抱いたことがないだろうか。 そんな子供の頃の夢を刺激するのがナショナルのカーラヂオ事業部が送り出した「コックピット」というカーステレオである。

 この製品が発表された時、激しく興奮したのを覚えている。クルマの天井にインジゲータ・ランプやスイッチ類がたくさん並んでいるのである。意味がなくともそれだけで興奮するのが男の子の性分というものではないか!

 CKPT-02.JPG

当時、手に入れる事がかなっていたなら、秋葉原へ走って色とりどりのLED(といっても赤・緑・黄・橙くらいでしょうけど)を大量に買い込んできて、ドリルで穴を開けて意味もなく点灯させて喜びの雄叫びを上げたであろうと、思う。点滅させるには555あたりの汎用ICとラグ端子板も買い込まなければ。。

かなわなかった影響か、C31型のローレルを所有していた時、サンヨーテクニカ製のレーダ探知機のLEDインジケータをルーム/マップ・ランプのところに移設したのである。

CKPT-03.JPGクリックで拡大

これがトップモデルで、一番スイッチ類が多い。

次はミディアム・グレード

CKPT-04.JPG

多少減ってはいるが、スイッチはそれなりの数が装備されている。

下位グレードになると、

CKPT-05.JPG

なんとも寂しいのである。こういった製品は音質なんかよりも、ムダにスイッチやインジケータの類をたくさん付けることに最大限の意味があるということをわかっちゃいないのである。

この夢のようなカーステレオが標準装着されたクルマがあった。セリカLBにダックテールのスタイルを露骨にパクられたギャランGTOの後継車であるランサー・セレステであった。一時期探しまくったが、現車を見たという関係者に出逢ったことがない幻のクルマなのである。そう、ネッシー並みなのである!

推測であるが、事故の際の搭乗者への攻撃性と、車種別フィッティング・キットの利益圧迫などで消え去ったのであろう。なにしろ、フィッティング・キットのプラスチック成型のための金型は金がかかるのだ。一般的なフィッティング・キットで一番出荷実績のあったパイオニアでさえペイしなかったという。

ところでフィッティング・キットは最終的にはソアラ用まで用意されていた。ディジタル・メータのソアラにこのコックピットを装着すれば、かなりイケていたはずである。そして自慢げにスイッチ類を操って、得意気の男の横顔をみた助手席の女性が半ばバカにした目線を優しく送っているのである。

今回は文体を変えてみました。不評だと思いますので、今回限りとしたいと思います。


タグ:コクピット
nice!(5)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 5

コメント 14

GG233334

ああ懐かしい~!アガワヤスコ嬢!
cockpit も懐かしい~!
でも装着してる友人はいませんでしたねぇ。

ボクはゼロ戦乗りになりたかったのです。
あのキャノピー?に、これは装着できませんねぇ。(笑)
by GG233334 (2009-07-21 17:58) 

ももんが

これはカッコイイですね!
離陸前のパイロットが上を向いてスイッチをパチパチとやるあの感覚が味わえるのですね。
現物は見たことありませんが、当時のクルマにはルーフにスイッチやインジケーターが付いているものが結構ありましたね。

いつもと違う文体も私は好きですよ。
楽しく拝読いたしました。
by ももんが (2009-07-22 13:51) 

kanchi

GG233334 さん、こんにちは!

それなりに広告を見る機会はあったのですが、周囲にも装着した実車を見たことある人はいませんでした。出荷実数はどのくらいふぁったのでしょうね。

戦闘機系のキャノピーでは視界を遮るものは装着しませんから、無理を分かってて行ってますね!<笑>
by kanchi (2009-07-22 18:12) 

kanchi

ももんがさん、こんにちは!

ムダにスイッチパチパチやるだけで雰囲気を味わえたのではないでしょうかねぇ。それをそばで見ていた子供が憧れてパイロットになる ってな話はないでしょうね。

1人でも肯定的な意見を伺えて良かったです。スルーされるかと思っていました<笑>
by kanchi (2009-07-22 18:52) 

とも

こんばんは!
私もこういうの大好きです(^^)
もし当時、これを見たらおそらく喰い付いていたでしょうねぇ~

> こういった製品は音質なんかよりも、ムダにスイッチやインジケータの類をたくさん付けることに最大限の意味がある
全くもって同意です!

ランサー・セレステ…ありましたね! 子供心にはカッコいいと思いましたが、確かこのクルマは不人気車種だったようですね。これに標準装備されていたのですか。そいつを知っている人は正にマニアかと。

コレ用のフィッティングキットはきっと高価だったことでしょう。

今回の文体、悪くないですよ! いつもの調子と使い分けて下さいな(^^)
by とも (2009-07-22 23:21) 

kanchi

ともさん、こんばんは! 同意見とのコメント、嬉しいです。

惹かれますよね~ こういうのって! 
当時の私は5万円程度のヘッドユニットを買うのがやっとだったので予算的に無理でした。

当時買えなかった中高年向けに売り出してくれませんかね。まれにオークションに出品されるようですが、現在売られているクルマにフィットさせるのは難しいのでしょうね、きっと。

セレステの後継的なクルマとしてラムダΛがありましたよね。豪州名はスコーピオで、4気筒2.6Lエンジンが載っていました。まれですが数度見たことあります。セレステ的に売れなかったといえば「エクリプス」でしょうね。ひっそり1代限りで消滅したように覚えています。しかしながら、コルディア/トレディアとか三菱は一発屋的な車種が多いように感じます。

ともさん、ももんがさん同様の励ましのお言葉ありがとうございます。また挑戦してみたいと思います。
by kanchi (2009-07-23 01:52) 

キキ

ともさんの所で通りすがりと名乗ってる物です。
セレステと言ったら窓を外から下げると下がった記憶があります。
ハッチバックから水漏れも結構。
ラムダは熱でダッシュボードがぱっくり割れた記憶が。
それに、加速競争しても結構加速が悪かった記憶があります。
エクリプスは3代目まで日本で売ってましたね。
2代目だったか、シートベルトが自動で装着されるのがあった様な・・・・。
今でも2代目は結構見かけますね。

コックピットですが、車載キットが当時の給料位の値段でしたね。
自分は純正のクラリオンで我慢でした。
当時の自分の車の自慢は、クーラー付き(笑)

by キキ (2009-07-25 22:18) 

kanchi

キキさん、訪問ありがとうございます。

昔のサッシュレスのクルマはガムテープあたりを貼り付けて、それを思いっきり下げると窓が下がるクルマがありましたね~

昔のハッチゲート付のクルマは水漏れがお約束だったような。。 早いか遅いかはあって、三菱は概ねと早かったと思います。

ところで興味を持てるクルマでなかったせいか、エクリプスが三世代も造られていたとは知りませんでした。というか街で見かけても分からないと思います。

私のカーステもクラリオンで、LED数個ののパワーメータで十分満足していました。コックピットはフィッティング・キットと合わせて20万円弱でしたから、大卒初任給並みか、それ以上でしたね。

そうそう当時はエアコンは富を持つ者のクルマに付いているもので、庶民はクーラーを助手席側ダッシュに吊り下げて取り付けていましたね~

よろしければ、またお越し下さい。
by kanchi (2009-07-25 22:36) 

キキ

スカパーが無いのでツールはネットで見てるんでついでに。

セレステのハッチの水漏れはそれより古いセリカLBが全く問題無かったので、やはり、三菱は早かったですね。
三菱とは限らず、クーペなんかでも結構トランクに水がたまって錆びたもんですね。
自分のもそうでした。

クラリオンのパワーメーターですか?確かスピーカーはJBLが用意されてましたね?

クーラーはユニクラ製だったと思います。今は存在しないらしいですね?
(ユニクラの仕事は昔よくやった記憶が)
然し、無くなったメーカーの多い事!!
子供と話してて、「そんなメーカーもうねえよ!」ってよく言われます(笑)。
さびしい限りです。
ついでに、国産、外車含めて日本で販売されてる自動車の魅力の無い事といったらもう・・・・。
by キキ (2009-07-25 23:03) 

kanchi

キキさん、

ツールはスカパーE2で見てはいますが、並行してネットのテキスト・ライブも見ています。概ね今中大介氏の解説の日はゴール直前までネットで状況チェックしていて、ゴール間際からテレビ観戦に切り替えています。野球などの他のスポーツにも当てはまると思いますが、解説者によって観戦の意欲がそがれてしまうことがあると思います。

初代セリカですが、LBでもクーペでもサビサビはみてますが、三菱より発生が遅かったと記憶しています。ウェザー・ストリップのあたりから錆びやすかったと思います。また、私の乗っていた日産PA10はトランクの水抜き穴が外れてしまって、そこからサビが広がりました。

パワーメータといっても、コンポでなくカーステ(実効ではなく最大出力7.5w+7.5w程度)のやつですからJBLなんて高価なものとは無縁のブツです。当時はハーマン扱いでしたっけ?それともサンスイでしたっけ?

クラリオンは後にマッキンを傘下に収めましたがバブル後に香港系企業に売却してしまいましたね。

ユニクラとは懐かしい名前です。仲間内ではサンデン製のクーラが一目置かれていたような。

たしかに昨今のクルマはスペックは向上してはいますが、魅力は薄れていくばかりと感じます。歳とってきて、付いていけなくなっただけとは思いたくない。。。
by kanchi (2009-07-26 00:21) 

キキ

今中氏ですか・・・・・。
多くは言いませんが・・・・・・。
副音声にすればいいのですよね?Jスポーツ。

JBLサンスイですか?私はサンスイと言ったら林寛子のイメージしか(笑)
それに、香港企業に売却といったらサンスイを真っ先に思い浮かべます。

日産PA10とはまた・・・・スタンザですか。
ヴァイオレット、オースター、スタンザでしたね。兄弟車。
自分の水漏れ車は(ロータリー大好きでしたが買えなかったので仕方なく)乗っていた2代目ルーチェ1800レシプロ。
確かにトランクの水漏れはひどかったですね。
クラッチも滑ってリッター5位でした。
それに比べ、貰ったS60クラウンは古くなってもそんな事無かった。


今なんとなく思い出しましたが、阿川泰子さんて、円谷の特撮ドラマ”アンバランス”で吸血鬼にかまれる役やってたような・・・・・・・。
by キキ (2009-07-26 01:03) 

kanchi

キキさん、

副音声は私が切り替えるときに限って音声中断喰らうんです。それに目を離してられるので日本語解説の主音声の方が都合が良いのです。

サンスイも MOS FET を抱え込んでしまった時期辺りからおかしくなったと感じました。パワーアンプの B2201L が欲しい(見かけで)と思った時期もありますが、パイオニアの最上級グレードのモノ・アンプ(型番失念)やエクスクルーシブと比較してみて(知人宅ですよ)、見かけ倒しだと感じました。

以前は井の頭通りの神田川がよく氾濫する辺りにサービス・ステーション(本社?)があったと思いますが無くなってしまったんでしょうねぇ。

当たりです。バイオレットより若干安く買えたスタンザに乗っていました。
大森の競技用サスキットを装着したんですが、追加溶接などの補強をしなかったのとカヤバの低圧ガスショックの選定ミスで、ボディに亀裂が入りました。 エンジンはL16で、サファリで優勝したバイオレットが積んでいた LZ20B への換装を夢見ましたが、実現性以前にボディが朽ち果てました。。 

2代目ルーチェのデザインは好きでしたよ~ 特にリアランプの横長の一回くねっとしたラインが惹かれました。同時期にはアメ車ベースのロードペーサーがありましたね。広大なエンジンルームにちっちゃな13Bロータリが恥ずかしそうに載っかっていたのを覚えています。縦目のルーチェ・レガードも外車っぽくて惹かれた記憶があります。

S60クラウンというとボンネット開口部と同じ高さのラインにポジションランプが付いた、斬新なデザイン(私はそう感じました)の「くじら」ですね。先代のS50のシャープなラインとは180度方向変換したデザインだったと思います。

阿川さんが円谷プロの特撮モノに出演した話は有名な話でしたよね。私は中本マリさんや笠井紀美子さんの声の方が好きでした。最近、真梨邑ケイは別の方に進んでいるみたいですね。ビックリしました。
by kanchi (2009-07-26 02:17) 

キキ

自動車競技されてたのでしょうか?
自分はB級ライセンスは取りに言ったのですが、競技に出れる車両を買う
事が出来なかったので断念しました。

日本のジャズシンガーにはあまり興味無かったなぁ。
中本マリさんとか数回聞いたこと有りますが、記憶に無いです(笑)
真梨邑ケイ、今調べてびっくりしました!
初め、結構なお年なのに??と思いましたが。
51・・・需要が有るのでしょうね。

サンスイですが、当時はあまり興味有りませんでした。
それより、雑誌にマッキントッシュやハーマーンカードンのアンプの
回路図が載ってるのを一生懸命読み漁ってましたね。
バンド活動の方が大変で、オーディオや車にお金はつぎ込めなかったので
見るだけでしたが。
by キキ (2009-07-26 11:36) 

kanchi

キキさん、真梨邑さんにはビックリしたでしょ?

私は競技車両で競技コースを走行した経験まではありますが、競技会には参加したことありません。資金もありませんでしたし、なによりウデがなかったですから。

レーシング・カートではそこそこの結果を出したりしましたが、競技車両などでサーキット走行すると、立ち上がりの微妙なアクセルワークやライン取りの練習をかなり必要と感じて断念しました。

昔は各社の回路図を掲載した本(「ラジオの製作」の別冊?)がありましたねぇ。 実際に作ってみると、アースの取り廻しや落とし方で悩んだりしていました。

楽しいお話しありがとうございます!
by kanchi (2009-07-26 13:07) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

少年マガジンくぅ~んたっち! ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。